元橋 一輝
一橋大学大学院経済学研究科の講師です。専門は環境経済学と開発経済学で、主に開発途上国(インド、バングラデシュ等)における環境問題と健康について、経済学の観点から実証的な研究を行っています。民間シンクタンク勤務を経て、2023年にタフツ大学で博士号(Ph.D. in Economics and Public Policy)を取得しました。
略歴
2024年9月〜 一橋大学経済学研究科 講師(テニュアトラック)
2023年7月〜2024年8月 一橋大学社会科学高等研究院 特任講師
2023年 タフツ大学 博士号(PhD in Economics and Public Policy) 取得
2014年〜2018年 三菱総合研究所 環境・エネルギー研究本部、海外事業本部等 研究員
2014年 東京大学公共政策大学院 修了
2012年 東京大学法学部 卒業
連絡先
住所:〒186-8601 東京都国立市中2-1 一橋大学経済学研究科
Email:kazuki.motohashi@r.hit-u.ac.jp
専門分野
環境経済学、開発経済学
論文の紹介
Journal of Development Economics, Vol. 182 (2026), 103793
研究の問い: 開発途上国では、子どもの健康改善を目的としてトイレ建設への投資が急速に拡大しています。しかし、汲み取った汚泥を処理するインフラが不十分なままトイレだけを増やすと、何が起こるのでしょうか?
分析手法: 1億基以上のトイレ建設を補助したインドの大規模衛生政策(スワッチ・バーラト・ミッション)を対象に、トイレ建設のしやすさを左右する土壌特性の地理的差異を利用して、この政策が河川水質と子どもの健康に与えた影響を推定しました。
主な発見: この政策により、河川の糞便性汚染は72%増加しました。政策は全体としては下痢による子どもの死亡率を低下させた一方、上流地域の下水処理インフラが不十分な場合には、この健康改善効果が消失することが分かりました。
政策的含意: トイレ建設の健康効果を最大限に引き出すには、汚泥処理インフラの整備を一体で進める必要があることを示唆する結果です。
解説動画(NotebookLMによる自動生成)